✍️ザックの選び方[基本情報編]

登山ギアの中で最も重要なのが靴(トレッキングシューズ)だと述べたが、2番目を挙げるとすればザック(登山用リュックサック、バックパック)だろう。

荷物を背負って長時間歩く登山では、荷物を軽快に運ぶことが疲れにくさにつながる。

とはいえ、メーカーも種類もサイズも様々でザック選びには困惑すると思う。そこで今回はザック選びについて学んでいきたい。

ザックの基本:本体の重量について

まず、大きく2つに分けられているザックの世界を整理していく。

“機能性“を重視した老舗登山メーカーがつくっているものと、ガレージブランドから生まれた“軽さ“を重視したもの(UL:ウルトラライト)で、ザック自体の重量に大きく差がある。

参考までに、具体的なブランド名を挙げる。

●老舗メーカー

  • カリマー
  • オスプレイ
  • ミレー

●ガレージブランド

  • 山と道
  • Andwonder
  • アトリエブルーボトル

重量の違いが何を生む?

では、ザック本体の重量で、どんな違いが出てくるのかをみていきたい。

荷物の重さ≒疲労に繋がるので、とにかくザック自体を軽くしようという観点から生まれたのがULザック。“軽くて背負いやすい“という大きな魅力があるのだが、ザックの重さを極限まで削るため、“疲れにくさ“や“収納しやすさ“など、快適に使うための機能を減らしている。
たとえば、以下のように調整されている。

  • ショルダー/ウエストハーネスのクッション性を少なくする
    ➡︎長時間背負った場合の疲れやすさに繋がる
  • フレームがない
    ➡︎いれた荷物に合わせて形状が変わってしまう
  • 素材が薄い
    ➡︎耐久性に影響
  • ポケットの数が少ない
    ➡︎収納スキルが必要

また、生産数が限られており、入手が難しいのもULガレージブランドの特徴。

反対に老舗メーカーの場合は、上記のような快適性を担保しているので、“重くても疲れにくい“ザックも多い。

センパイ
センパイ

自分が譲れないポイントはどこか、背負いやすさなどの機能性はどこまで欲しいか?という点から、方向性を絞っていくのが良いと思います。

自分に合ったザックは?

大まかに自分が欲しいザックの方向性(ULにするか否か)が決まったら、実際のザックを比べていく。

行動中のザックの揺れは疲労につながるので、フィット感が大切だ。

  • 荷物量とザックの容量を合わせて中身が揺れないようにすること
  • 自分の体に合ったサイズのザックを選ぶこと

が重要になる。

容量を考える

ザックの容量を選ぶ基準は、登山スタイルごと目安がある↓。

容量の目安

  • 日帰り:20−29L
  • 小屋泊:30−39L
  • テント泊:40L〜

⭐️コンパクトなギアを使っているか、パッキング技術が高いか、といった点でも必要な容量が変わってくる

体に合うサイズを考える

実際に重いものを入れて背負ってみることが大切。
↓のチェックポイントを参考に、ザックのサイズ感が体(背面長)に合っているかを確認する。

チェックポイント

  • ザックのショルダーストラップの付け根が、首の後ろの付け根部分にある出っ張った骨と合っているか
  • ザックの腰ベルトが、骨盤の出っ張っている骨と合っているか
センパイ
センパイ

ひよこさんはずっと体にあっていないザックを使っていて、揺れが気になりました。

センパイの指摘で揺れないザックに替えたら、格段に疲れづらくなり驚きました。

フィット感は本当に大切だと痛感してます…。

まとめ

荷物をいかに楽に運ぶかは、快適登山の大切な要素だ。ぜひザック選びの際に参考にして見てほしい。

[購入奮闘記編]では、登山歴2年目にしてザックを買い替えた際の私の記録を残している。初心者かつある程度登山を重ねての視点が重なり、参考になる点もあるのでは、と思う。

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