✍️「ベースレイヤー」について

ベースレイヤー

快適な登山をする上で鍵を握るのは、ベースレイヤーだと思う。
“登っているときにかく汗を、いかに乾かすか“これが重要だからだ。濡れた衣服で行動するのは精神的に辛いし、山頂で休むときに冷えてしまって体力的にもよくない。

6月に神奈川県の大山に登ったとき、汗をかきまくったのですが、行動中はベタベタが気になり、山頂では汗冷えに震えました…辛かった

そこで今回は、快適登山を目指してベースレイヤーのことを勉強していきたい。

そもそもベースレイヤーとは

基本的には1番下に着る物で、地肌に身につける。気温(体温)が変化しやすい山で汗冷えを防ぐことを目的としているので、速乾性に優れたものがほとんどだ。

素材は、おおまかに以下の3つに分類される。

化学繊維系

複数種類があるが速乾性という観点でみると、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンがよい。
レーヨンは乾かないのでNG。

ウール系

衣類に使われるのはメリノ種で、「メリノウール」と謳った製品がそれだ。ウールは湿気を吸着すると「吸着熱」と呼ばれる熱を発生させるので、温かいのが特徴。

上記2つの混合系

メリノウールとポリエステルやポリウレタンを組み合わせたハイブリッドモデル。

それぞれの特徴は?

それでは、3種の素材ごとのメリットデメリットを比較してみたい。

メリットデメリット
化学繊維系・軽い
・速乾性が最も高い
・安価
・(汗をたくさんかくと)汗を蒸発する際の気化熱により、かえって冷える
ウール系・臭いがつきにくい
・汗が蒸発する際の気化熱が緩やかに発生するため、冷えにくい
・(化繊と比べると)乾きづらい
・重い
・高価
混合系・ウールの保温性と化学繊維の吸水速乾性を持ち、ウールより動きやすい・中途半端な性能になる場合もある
センパイ
センパイ

ウールは速乾性がありつつ汗冷えを防いでくれるので完璧です。夏の低山を除けばいつ使っても安心といったところですね。臭いがつきにくい点も宿泊が必要な登山で助かります。
その分値段が張りますが…

化学繊維✖️形状でドライをキープ「ミレー ドライナミックメッシュ」

化学繊維系のベースレイヤーには、「メッシュ構造」という形状に着目されたものがある。汗をたくさんかく夏山でも素肌をサラッと保ってくれるので快適だ。

実際に私も使ってみたが、このウェアの上に着たTシャツの背中側は汗ジミができていたのに、素肌はさらさらとしていて効果を実感した。おかげで汗冷えもせず快適に登山ができたので、夏山ではガシガシ使っていこうと思っている。

1泊2日の登山でも1枚で乗り切れるくらい、臭いも気にならなくておすすめです。

まとめ

季節や標高によって、ぴったりのものを選ぶとよい。たとえば、冬は冷えたくないのでメリノウール、秋の低山は汗をかきやすいから化繊、といった具合だ。

汗をたくさんかく夏は、着替えを持っていくのも個人的におすすめだ。
ドライに快適に登山ができるよう自分に合うものを見つけてみてほしい。

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