エッセイ

🌳コースタイムを気にした塔ノ岳の話。

前回こちらの日記で書いた若者に会うため、まさかの赤岳に登ることになった。登山スキルの無い私には無理だと宣言していたのだが、あの時のシルクの話などを会話に持ち出しすぎて、これは会いに行くしかないと唆された。 ただし、簡単には行ける山ではない。...
エッセイ

🌳キリコミコカリコミコの話。

知識が豊富で尊敬に値する人を師匠と呼びたがる性質がある私だが、もれなく登山道にも師匠がいる。街にいると違和感を感じるほどの山族で、登山経験の豊富さはもちろん、山の楽しさを伝えたいという思いが人一倍強い人だ。 師匠であり、雷鳥さん 師匠との山...

🌳石鎚山で出会った精霊の話。

こちらの日記でも触れた遠征登山2座目は、愛媛県石鎚山だ。前回の服装の失敗を引きずる私は、取り急ぎカラー違いのパンツを購入して備えた。寒色系のカーキをチョイスし、件のピンクTシャツとも今回着る黄色のTシャツともフィットするので、我ながら満足だ...

🌳下山魅力度No.1鳥取大山の話。[中国四国遠征①]

鳥取といえば砂丘だと長年信じてきたが、それを覆す存在に出会った。正直、砂丘は人生において1度訪れれば満足だが、そこには何度だって訪れたいと思う。中国四国地方への遠征登山をした中で出会った、鳥取県の大山だ。  この山行は遠征だったので、持参し...

🌳桃色の片思いをしている話。

フルーツ好きな私だが、とりわけ桃には目がない。あの甘い香りと、ジューシーな果肉に味と全てが完璧だと思う。 昨年、大菩薩嶺という百名山の近くに絞りたての桃ジュースを売っているお店があると聞いた。ジュースというより桃そのもので、とてつもなく美味...

🌳湧水コーヒーハイキングの話。

自然豊かな山の中では、湧水を飲むことができるスポットがある。そのまま飲めるほど澄んだ川の清流を汲んで、料理に使ったりお茶を淹れたりできるという、なんとも乙なことができるのだ。私はコーヒーを淹れるのを一応趣味としている。湧水でコーヒーを淹れら...

🌳テムレスの話。

雪山は楽しい。雪山の楽しみのひとつである雪遊びをする際の冷え対策として、防水防寒の手袋は必須である。山族の間で人気なのがテムレスの手袋。これが本当に寒さも冷たさも感じないのですごい。機能性は高いのに千円台という価格の安さが魅力である。 落と...

🌳クライミングに魅了された話。

山を登るという観点で、クライミングは登山と近しいスポーツである。昨年、ほろがちの企画で初めてクライミングを経験させてもらった。栃木県の古賀志山にある初心者向けの岩壁にトライした(いわゆる外岩と呼ばれるものだ)。ビレイヤーとロープでつながって...

🌳南月山と20代の若者の話。

那須岳の南月山を目指す山行の前日、20代の若者も一緒に行くよという連絡が入った。その頃、30代の私は消化機能の不調を抱えていて、もしかしたら行けないかもしれない状態だった。そんな私には、20代の若者というワードはいつもより煌めいてみえた。 ...

🌳幻のザックの話。

ほろがちに入って登山を本格的に始めるようになり、たくさん入るザックが欲しくなった。ザックとは登山に使うリュックサックのことで、山族は当たり前のように「ザック」というワードを使うのだが、最初は慣れなかった。 他にも、ノースフェイスのことをノー...