山頂目指してしっかり体を動かして、絶景を眺めながら自然の中で食べるご飯は格別に美味しい。
私は、山頂でコーヒーの香りを漂わせている人がずっと羨ましかった。結構アツい視線を送ってしまっていたと思う。そしてそれはそんなに難しいことではない。お湯さえ沸かせられれば、こっちのものだ。ドリップバックのコーヒーで簡単にこしらえることができる。
なんなら羨ましさは視線だけでなく、声にも出てたと思います。
ということで、お湯を沸かすためのアウトドア用熱源ギアについて学んでいきたい。
王道の3種、メリットデメリットを比較
手軽に使えて主流、ガスバーナー
燃料(液化ガス)を充填したガスカートリッジを、バーナーに取り付けて使う。バーナーからガスを出したところにマッチなどで着火する。
大きく分けて、カセットボンベで使う「CB缶」と、アウトドア用の「OD缶」の2種がある。
メリット
- 高火力を得られるので、本格的な調理が可能
- 火力調整が可能
- CB缶:安価かつスーパー等で手軽に手に入る
- OD缶:コンパクトに収納できる、専用カバーが多数あり自分好みに仕上げられる
デメリット
- 長時間使い続けると火力が落ちることがある(お湯を沸かす程度であれば問題ない)
- CB缶:形が長細いので嵩張る
- OD缶:割高
作業手順をシンプルにしつつ、火力を求める人におすすめですね。
いつだって自慢の火力、ガソリンバーナー
ガソリン(自動車に使うレギュラーガソリンや、灯油)の入ったヒューエルボトルにバーナーをつないで使用する。点火の際にポンピング(タンク内の圧を高める)作業やプレヒート(燃料を気化し易くするための予熱)が発生する。また、着火直後は炎が燃え上がりがちなので注意が必要だ。
メリット
- 寒い冬や長時間の連続使用にも火力が落ちない
- 火力の調整が可能
- 燃料費が安価
デメリット
- 点火前にひと手間(ポンピング、プレヒート)が必要
- 長細いので、持ち運びに嵩張る
気温が低い雪山での使用や、長時間調理をする人はこちらを使えば安心です。
扱いが簡単、アルコールバーナー
ドラックストアなどで販売される燃料アルコールを、ゴトクがついたバーナーに注ぎ、直接マッチ等で着火する。200mlの水を沸かすには10〜20cc、500mlなら30〜50ccのアルコール量が目安となる。
メリット
- 燃料そのものを持ち運べるので、使用する分だけ計算して持参することができる
- 外気温に左右されずに着火可能
デメリット
- 火力は弱めなので、温まるのには時間がかかる
- 使用中に火力の調整ができない
荷物を軽くしたい人にはうってつけです。
私はこれを選びました
長時間料理もしないし、簡単に使いたい私はポピュラーなガスバーナーをチョイス。
snow peakの「ギガパワーストーブ GS-100R2」
コンパクトに持ち運べるのはもちろん、器具のラインが細くて繊細なところがお気に入り。
まとめ
お湯が沸かせられれば、コーヒーだけでなくインスタントスープなんかも飲めるようになる。それだけで山ごはんが少しリッチになるのでおすすめだ。
私は、豆乳(牛乳より傷みにくいのでチョイス)と紅茶の茶葉を持って行ってチャイに挑戦したこともあり、コーヒー族への憧れを叶えられたと自負している。